「コインの表が出たら1の権利を得て、裏が出たら-1失う」、ということが書いてある本。

最近、本を読んでいたらこんな表現が出てきて、頭を抱えた。

「コインの表が出たら1の権利を得て、裏が出たら-1失う」(引用は正確ではありません!)

ほかにも、「好況時には1000を得て、不況時には-1000を失う」などの表現がいくつか出ており、誤植ではなくそういったものとして書いていたわけだ。著者は、肩書も立派な大学教授なのだが、マイナスの概念を理解しているとは思えない。「得る」と「失う」では変化の方向が反対なのだから、失うにさらにマイナスをつけたら、1得るのと変わらないではないか!
ひょっとしたら、この分野ではこういうコンベンションに従っているのかもしれないが、気が狂いそうにならないのかなぁ。

仕事の役に立つかもと思って数年寝かして置いた本だが、破り捨てたい衝動にかられながらざっと流し読みして、もう二度と読まないと思った。

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