課題に手間取ったり、日程がタイトだったりして若干苦労したが、なんとか最後までやった。
オープンガバメントの肝は、
- データを公開すること
- ガバメントの透明性(transparency)
- Accountability
- 住民参加
- ステークホルダーからのTrust
といった各要素を実現することが大事ということのよう。
オープンデータの特徴は、5つのV、すなわち、
- Variety
- Volume
- Velocity
- Validity
- Value
にある。
それらのオープンデータを組み合わせて、うまく新しい価値を生み出すために、メタデータの充実だったり、解析に耐えるデータの充実が必要という話になる。
世の中オープンガバメント的な取り組みが進んでいるところもあって、マドリードの例のように、データポータルやら住民参加やらが整っている例などあり、なかなか感心した。
日本でも、RESASなどいい例はあるとは思うが、全体的にはいまいち感があると思っている。(大事な取り組みを自分が知らないだけ、ということもあるので、ここはあまり強くは言わない)
ただ、オープンデータ・オープンガバメントといっても、ただデータをオープンにすればいいわけではなく、利用者(納税者)が利用できるようにデータの利用方法などマニュアル整備&場合によってはデータ編集可視化・メタデータの整備・どこまで公開するかの取捨選択(個人情報機密情報はダメ、ストレージ等資源が有限であることの制約、利用者との関係)・フィードバックをどうやって受けるかなどの諸問題と、それに必要な費用(税金)との兼ね合いで、いろいろと難しいところがある。
しかし、そのために税金を使おうにも、効果的にオープンデータの効用を説明する手法はなく、どうしてオープンデータ化が必要なのかを説明するのがなかなか難しい部分がある。たとえば、オープンデータからアプリやサイト等が派生していくことで社会に還元されなければ効用が生まれないが、それを事前に見積もることはできない。
このあたりのことは社会的な現象としてまだあまり研究されておらず、ハウツーのようなものを言うためには、まだまだこれから事例を重ねていくしかないように感じた。
メタデータやらオントロジーやらの通り一遍の説明はあったけど、技術的な部分はいまいちだったかな。
MOOCでは、メタデータ形式はCERIF推しで、VRE4EICなど紹介されていたが、この辺りはEU圏じゃないとあまりありがたみはないかなぁと思った。
金かけてオープンデータ化しても、利用されなければ税金の無駄遣いになってしまうので、利用されることを考えて設計する必要がある。ハンズオンとかもその手段のひとつではあろうが、それだけでよいというものではないような気がする。直接的なステークホルダーがオープンガバメントの取組によってどうやって得になるのか、というところまでは全然たりない。
あまり整理されていない感想をだらだら書いたが、まぁ、いろいろ難しかろうなぁ、というのが大体の感想でした。