技術評論社「Linuxエンジニア養成読本」を読んだ

同時期に発売されていたサーバ/インフラエンジニア養成読本の方が役立ってたような気がしつつも、まぁ結局カーネルがなにをしているんだろうというのがわかりやすくまとまってるかな?というので買ってみた。ソフトウェアデザインの集記事のまとめになっている。

1章は、まぁ助走という感じ。ディストリビューションの紹介。さすがに10年後はこの記事使えないだろ。

2〜4章は、カーネルとかファイルシステムとかブートの仕組みがまとまっている。それぞれの項目はどこかで読んだような、、、というか、ソフトウェアデザインで見たやつも多いかも。絵が多いので読みやすいのと、この手のことは検索してもなかなかまとまった記事がなかったりするので、本としてまとまったものを持っておくのはいいかも。
btrfsとか将来楽しみ。nilfsについてはファイルシステムの項には記述がないんですが、バックアップ用とかに使ってみたいと思っていたり。

5〜7章は、コマンドとかシェルスクリプトとか、パイプ、リダイレクトの話。まぁ、使い方の話は、、、と思っていたけど、どうもこれ、linuxのgnuなコマンドじゃないと使えない話がそれとなく書かれている。それに、[a-zA-Z]と[[:alpha:]]が同等とか書かれてるけど、同等かどうかはロケール依存だぞ。(wikipediaにも書いてあるけど、zがアルファベットの最後になっていないロケールだと、[[:alpha:]]の方が広い。)
この本で、bashのinがないfor文、つまり
#!/bin/bash
for i ; do echo $i;done
が、スクリプトに渡された位置パラメタ($1など)をすべて評価してくれるということを知った。便利に使える場面もありそう。

7章は、システムコールまで戻ってパイプを説明してくれてるので、わかりやすかった。あまりこういう低レベルなところを意識することが普段ないので、参考になった。

Linuxエンジニア養成読本 [仕事で使うための必須知識&ノウハウ満載!] (Software Design plus)
クリエーター情報なし
技術評論社

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