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有川浩「県庁おもてなし課」(角川文庫)を読んだ

有川浩といえば、図書館戦争は1巻だけ読んでいまいち合わなかったので、先は読んでいない。
塩の街も読んだはずだけど、もう中身は覚えてないなぁ。

「県庁おもてなし課」は、以前話題になったのと、なにより電子書籍の安売りがあった時に買っていたので読んだ。

全体的には、軽くて読みやすい感じ。あっさり読めるので、移動の暇つぶしくらいにはちょうどいいのかも。

話は嫌いじゃないけど、恋愛要素よりも観光や役所の部分をもっと膨らませてくれればさらに良かったかなぁ。

前半は、県庁勤めの主人公が「民間感覚」というカルチャーショックを受けながら成長していく、というくだりが中心だった。この辺りをもう少し読みたかったような気がする。役所の中で、おもてなし課で、新しいことをやるのは大変なんだっていうことを期待してこのタイトルの小説を買ったと思うんだけど、後半だんだんと恋愛話じみてきて、あれれ?となる。

後半の、特に作家先生のくだりはちょっと、、。
確かに物語的な必然を整えたあとではああなるのはわかるんだけど、話としてそれいるか?と、あとから考えるとそんな気もする。

でもまぁ、基本的には読みやすいので、読んでいる途中ではすらすらと流れる感じで、気にしなければ気にならない、ということかもしれない。